City architecture diagram
CNCF Annual Report 2023 - Architect the Future

翻訳協力:松本 央 (Hiroshi Matsumoto)


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ようこそ! 思い出に残る
一年でした。

今年はクラウド ネイティブにとって大きな変革をもたらした年でした。 6年前にKubeCon + CloudNativeCon Berlinで、OpenAIがAIの未来を推進するインフラストラクチャの構築-その未来が今というタイトルで講演しました。現在、クラウド ネイティブはAIの動作を支えるインフラストラクチャを提供しています。そのため、私にとってKubeCon + CloudNativeCon North Americaの基調講演でAdobeの Joseph Sandoval氏がパネルディスカッションを進行し、クラウド ネイティブがAIの急速な成長をどのようにサポートできるか、そしてより持続可能で安全なエコ システムを開発しながらどのように実現できるかについての議論は、特に刺激的なものでした。

Adobeが示すように、クラウド ネイティブの動きにとってエンドユーザーは極めて重要です。これが、CNCFがエンドユーザー テクニカル アドバイザリ ボード(Technical Advisory Board:TAB)を立ち上げた理由です。これは、CNCFプロジェクトの採用と運用化の道筋を明らかにするのに役立ちます。TABは、リファレンス アーキテクチャの開発と承認、およびエンドユーザーのワークフロー パターンの紹介を通じて、重要であるそれらの明確さと導入のガイドを提供します。これらの取り組みは、現在のユースケースをサポートし、クラウド ネイティブ テクノロジーの状況の変化に合わせて進化する、活発で繁栄したエコシステムの基礎を築きます。

CNCFのテクニカル アドバイザリ ボードは、プラットフォーム エンジニアリングが成熟していく過程から持続可能な状態となるまで、影響力のあるクラウド ネイティブ イニシアチブの進化を推進し続けました。 サステナビリティに関しては、第1回Cloud Native Sustainability Weekでは、世界中から#TeamCloudNativeが集まったのは驚きでした。TAG Environmental Sustainabilityの熱心な取り組みに敬意を表します。

#TeamCloudNativeの皆様、今年も素晴らしい一年を迎えられることお祈りしております。2024 年に何を達成できるか楽しみです。

Priyanka Sharma

Priyanka Sharma
Executive Director, CNCF

Projects icon
173 プロジェクト
世界的な変革の
推進する
Members icon
827のメンバー
世界中6大陸から
Chapter icon
220K+ 人のコントリビューター
抜本的なコンピューティングを
変革する
Tweet screenshot

2023年 ハイライト写真

Photo from KubeCon + CloudNativeCon Europe 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon Europe 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon Europe 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023
Photo from KubeCon + CloudNativeCon North America 2023

2023年
活動

1/6

CNCFは、クラウド ネイティブ コンピューティングのユビキタス化に特化したオープン ソース ソフトウェアの団体です。2015年の設立以来、クラウド ネイティブ テクノロジーの先駆者として、Kubernetes、Prometheus、Envoy、ContainerDなど、その他数多くの、世界で最も成功を収めているオープンソース プロジェクトをホストし、成長させてきました。

現在、私たちは将来有望なプロジェクトと人々を排出する団体となっており、190か国を代表する22万人以上のコントリビューターによって推進されている173のプロジェクトをホストしており、この勢いが衰える兆しはありません。

コントリビューターの増加

Chart showing upward trend of Contributors growth

メンバー、エンドユーザー & プロジェクトの増加

Chart showing upward trend of Members, End User and Project growth

メンバーシップ

CNCFは、世界最大のパブリックおよびプライベート クラウド企業に加え、革新的なソフトウェア企業やエンドユーザー組織を含む827の参加組織によってサポートされています。業界における合併や買収が2022年と比較して平均27.4%減少するなど、市場が低迷しているにもかかわらず、CNCFは一貫して新たな投資を呼び込むだけでなく、業界の主要なプレーヤーとの長期的な関係を維持し続けています。これらの業界を牽引する組織からの投資は、今後何年にもわたってクラウド ネイティブ コンピューティングの進歩と持続性への強い取り組みを示しています。

Members icon

新たなゴールドメンバー

DaoCloud Logo
EY Logo
Hitachi Logo

新たなプラチナメンバー

HCLTech Logo
Join as CNCF Member

エンドユーザー コミュニティ

このコミュニティの本質はテクノロジーを採用することだけではありません。継続的な学習、共有、改善の文化を発展させることなのです。クラウド ネイティブのツールやその実践に取り組む情熱が、限界を押し広げ、新しい業界のベンチマークを設定し、CNCFのミッションを進めるのに寄与するのです。コミュニティの積極的な参加を通じて、クラウド ネイティブ コンピューティング ファウンデイションの精神を体現する、活気に満ち、協力的なエコシステムに大きく貢献をすることになります。

Taylor Dolezal

Head of Ecosystem, CNCF

Panelists on stage at a conference

CNCFのエンドユーザー コミュニティは、クラウド ネイティブ テクノロジーの限界を常に押し上げる先進的な組織からなる、革新的なグループです。これらの組織は業務の推進にクラウド ネイティブ アーキテクチャを利用していますが、その組織はクラウド ネイティブ サービス業界に限定されません。彼らはベンダー、コンサルタント会社、トレーニング パートナー、通信会社とは異なります。なぜならば、その主な目標がクラウド ネイティブ サービスを外部に販売することではなく、クラウド ネイティブ アーキテクチャの力を利用して現実世界の問題を解決することであるためです。

エンドユーザー企業内でこうした取り組みを主導しているのは、テクノロジーに精通したクラウド ネイティブの愛好家です。 彼らは、クラウド ネイティブ アーキテクチャによってもたらされる課題と機会に熱意を持って立ち向かい、包括的に繰り返し利用できるプロセスを促進するセルフサービス ソリューションを考案します。このセルフサービスの文化は、チームに力を与え、イノベーションを促進し、柔軟で回復力のある運用に不可欠である、反復的なフィードバック ループを加速します。

エンドユーザー TAB

2023年のCNCFエンドユーザー テクニカル アドバイザリ ボード(Technical Advisory Board:TAB)の設立は、コラボレーションの重要性を強調し、ユーザーを、CNCFエコシステムの中心に据えた重要なマイルストーンでした。エンドユーザーTABは、エンドユーザー コミュニティをCNCF活動の最前線に置くことで、エンドユーザー コミュニティの声と気づきを広く伝えることを目的としています。このアプローチにより、エンドユーザーのニーズを優先し、素早く応答する、高い包括性を持つ環境が可能になり、その結果、活発で繁栄したエコシステムの構築に役立ちます。

エンドユーザーTABの主な責任には以下が含まれます。

  • プロジェクトの使いやすさ、信頼性、パフォーマンスに関するフィードバックを提供
  • 公開するクラウド ネイティブ テクノロジのリファレンス アーキテクチャのレビューおよび承認
  • エンドユーザーの意見をガバニング ボードやテクニカル オーバーサイト コミッティーに提供する
  • CNCFプロジェクトにおけるエンドユーザーの採用に関する可視性を向上する
Cartoon characters giving thumbs up

ZERO TO MERGE

2023年に、我々は画期的なZero to Mergeプログラムを開始しました。これは、エンドユーザーをCNCFプロジェクトの優れたコントリビューターに変えることを目的とした4週間のコースです。 このプログラムは予想を上回り、23か国から850名を超える登録が集まり、最終的には363名の参加者を受け入れました。最初のミーティングだけで197名の参加者があり、クラウド ネイティブ エコシステムに参加したいというコミュニティの熱意が示されました。

このプログラムの成功は、単なる数値で表される結果を超えて、複数のCNCF プロジェクトにまたがる参加者の貢献が具体的な影響を生み出し、優れた機能の強化が波及効果を生み出しました。次のコホートは2024年春に開始される予定です。クラウド ネイティブへの貢献の仕方が変わる、次のコホートに応募するチャンスをお見逃しなく。

Members icon
363 参加者
Globe icon
23 カ国
Registrations icon
850 登録者
Zero to Merge badge

エンドユーザー アクティビティ

コミュニティから多くを学び、あなたの声を影響力のあるグループへ届けるため、エンドユーザー コミュニティに参加してください。

エンドユーザー メンバーからの貢献が最も多かったCNCFプロジェクトのトップ10

Backstage Logo
4,188
Prometheus Logo
601
Argo Logo
548
Kubernetes Logo
137
Telepresence Logo
127
buildpacks Logo
77
tremor Logo
71
opentelemetry Logo
70
envoy Logo
48
openfeature Logo
36

最も貢献度の高いCNCFエンドユーザー メンバーのトップ10

Spotify Logo
4,125
Bloomberg Logo
534
Reddit Logo
372
Intuit Logo
241
Workday Logo
136
Thought Machine Logo
129
Shopify Logo
107
Wayfair Logo
88
swiss post Logo
56
yahoo Logo
50

エンドユーザー アワード

クラウド ネイティブ エコシステムへの素晴らしい貢献が認められた、Mercedes Benz Tech InnovationとSpotifyに本年のトップエンドユーザー アワードを授与できたことを大変うれしく思います。

2023春 受賞者

Merceds Logo

Mercedes Benz Tech Innovation GmbHは、世界中でKubernetesへの貢献を続けているトップ エンドユーザー企業の1つです。

2023秋 受賞者

Spotify Logo

Spotifyにとって二度目の受賞となります。CNCFプロジェクトへの継続的な貢献は大きく、2023年だけでも23,000件を超えています。

2023秋 受賞者

intuit Logo

Intuitは2022年のトップ エンドユーザーに選ばれましたが、その背景となる多大なるオープンソースの取り組みをいくつか詳しく紹介する、この素晴らしいビデオを皆さんと共有する機会を作りたいと思っていました。

イベント

2/6

真にグローバルなコミュニティとして、イベントは常に重要なものです。対面でつながり、仲間から学び、イノベーションを推進し、それらがクラウド ネイティブのエコシステムを強固なものとする。イベントはそんな機会を提供します。

クラウド ネイティブ コミュニティへの取り組みの一環として、私たちは2023年を通じてイベントに多額の投資を行い、セキュリティとWASMに関連するコラボレーションの新たな機会を取り入れました。また、素晴らしいことに、パンデミックのため3年間開催ができなかった中国でのKubeCon + CloudNativeConをホストすることができました。

Men cheering at a conference

Kubernetes
Community Days

KCDは、世界中で Kubernetesとクラウド ネイティブ テクノロジーの導入と改善を促進することを目的として、利用者と技術者が集まり、学習、共同作業、ネットワークづくりを行うコミュニティ主催のイベントです。さまざまな地域で進化するKCDコミュニティのニーズに応えて、CNCFは今年プログラムを強化しました。

Lanyard icon
32 KCDs
現地開催、バーチャル、ハイブリッド
前年比100%増加
Globe icon
24 カ国
世界にまたがる
Non-male icon
20% 男性以外
スピーカーの平均
Members icon
10,000+ 参加者
昨年比43%の増加
Globe icon
プレゼンテーション
多様な言語による
(英語、スラブ語、中国語、スペイン語、イタリア語、インドネシア語)

Kube days

#TeamCloudNativeによって推進されており、アイデアやベスト プラクティスを共有し、コミュニティを強化できるように、クラウド ネイティブの専門家と利用者がつながることのできるローカルのイベントをもっと開催してほしいとの多くの要望に応え、私たちは行動を起こしました!

2022年後半に、私たちはKubeDayイベント シリーズを立ち上げ、12月の横浜で開催したKubeDay Japanを皮切りにスタートしました。

2023年は以下のイベントを開催していきました。

  • 6月: テルアビブ、イスラエル
  • 12月: バンガロール、インド
  • 12月: シンガポール
Man speaking on microphone

CloudNativeSecurityCon

KubeCon + CloudNativeConと併催されるイベントとして始まったこのイベントは、2023年には正式に主要なイベントへと成長しました。実際、この種のイベントとしては初のクラウド ネイティブ セキュリティのイベントです。第1回CloudNativeSecurityConには、世界中から約800人の専門家や利用者が集まり、クラウド ネイティブ テクノロジーで直面する独自のセキュリティの問題に関する気づきと経験を共有しました。詳細については、透明性レポートの完全版をお読みください。

CloudNativeSecurityCon attendee stats.

KubeCon +
CloudNativeCon EUROPE

Welcome to KubeCon + CloudNativeCon Europe 2023

参加者のデモグラフィック

Showing 16,092 Registered attendees of which 42% were men, 6% women, <1% non-binary/other, and 52% preferred not to answer. Of the attendees 65% were in person, 35% were virtual. 51% of visitors were first timers.
Download icon
1,767
CFP 応募数
Megaphone icon
556
スピーカー

詳細については透明性レポートの完全版をご覧ください。

ハイライトビデオ

KubeCon + CloudNativeCon
NORTH AMERICA

Welcome to KubeCon + CloudNativeCon North America 2023

KubeCon + CloudNativeCon North America は、中西部にこれほど多くの人が集まるのは初めてで、デトロイトは素晴らしい開催都市でした。 私たちはSonatypeと提携して、Security Slamを含む多くの新しい取り組みを開始しました。また、KubeCon + CloudNativeConでは、ウクライナ軍への勤務から短期休暇を取得したシニア デベロッパー アドボケイトのIhor Dvoretskyi氏を直接お迎えするなど、いくつかの特別なサプライズもありました。

参加者のデモグラフィック

Showing 13,666 Registered attendees of which 40% were men, 8% women, <1% non-binary/other, and 52% preferred not to answer. Of the attendees 66% were in person, 34% were virtual. 54% of visitors were first timers.
Download icon
1,871
CFP 応募数
Megaphone icon
554
スピーカー

詳細については透明性レポートの完全版をご覧ください。

ハイライトビデオ

トレーニング &
認定

3/6

教育は常にCNCFの柱の1つです。コミュニティのニーズに確実に応えられるよう、今年はトレーニングと認定に関する課題と難しさの大枠を掴むための小規模なアンケートを実施しました。

新しいトレーニングと認定を取得することのメリットは明らかでした。

~ 55%

トレーニングと認定資格の取得が新しい仕事を見つけるのに役立ったと答えました

67%

仕事において、より一層深めることができ、充実感を感じられるようになった

36%

新しいトレーニングまたは認定資格を取得した結果、より高い給与を取得できた

コミュニティへのより良いサービスを提供するために、CNCFは2023年に7つの新しいトレーニングを開始しました。認定資格の数も劇的に改良が進み、2023年に5つの新しい認定資格が追加されました。

受験可能なCNCF認定の数

Shows growing number of certifications each year.

2023 トレーニング
コース

進化はトレーニングや認定の参加者数にも表れています

Cloud native training courses from LF
13% 増加

Kubernetes Massively Open Online Course (MOOC)の登録数が345,000件に到達

33% 増加

Certified Kubernetes Administrator (CKA)試験の認定数は176,000件に到達

31% 増加

Certified Kubernetes Application Developer(CKAD)の試験認定が79,000件に到達

38% 増加

Certified Kubernetes Security Specialist (CKS)試験の認定数が36,000件に到達

43% 増加

Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA)試験の認定数が8,800件に到達(2021年11月の開始以来)

1,500以上 認定数

Prometheus Certified Associate (PCA)試験の認定数が1,500件以上に到達(2022年9月の開始以来)

60以上 認定数

Istio Certified Associate (ICA)試験の認定数が60件以上に到達(2023年9月の開始以来)

プロジェクト アップデート &
満足度

4/6

CNCFは2023年を通じて、クラウド ネイティブをユビキタスにするという我々の取り組みを強く掲げ、24のグラデュエート プロジェクト36のインキュベーション プロジェクト109のサンドボックス プロジェクトをホストしました。

新たなプロジェクト

2023年、Technical Oversight Committee (TOC)は17の新しいプロジェクトを承認しました。

Projects icon
2
インキュベーション
Sandbox icon
15
サンドボックス

プロジェクトの動向

プロジェクトの成熟度は、エンドユーザーやベンダーによる採用を達成したこと、コードのコミットやコードベース変更の健全な割合を確立すること、複数の組織からコミッターの参加が得られたことをTOCに証明することで高められていきます。2023年に4つのプロジェクトがグラデュエート(卒業)になり、5つがインキュベーション レベルに移行しました。

グラデュエートしたプロジェクト

Cilium Logo
cri-o Logo
Istio Logo
Keda Logo

CNCF プロジェクトの進行速度

CNCFプロジェクトの進行速度とトップのオープンソース プロジェクトを継続的に調査することで、開発者やエンド ユーザーの共感を呼んでいるトレンドを非常によく知ることができます。その結果、成功する可能性が高いプラットフォームについての知見を得ることができます。このグラフは、2023年に最も大きな成長を遂げた30のプロジェクトを示しています。

Kubernetes
3662人の作成者
OpenTelemetry
1419人の作成者
Argo
927人の作成者
Backstage
641人の作成者
Prometheus
457人の作成者
Cilium
440人の作成者
gRPC
439人の作成者
Istio
399人の作成者
Envoy
396人の作成者
Meshery
325人の作成者
Keycloak
311人の作成者
Dapr
296人の作成者
containerd
295人の作成者
Fluentd
274人の作成者
NATS
261人の作成者
Fluid
252人の作成者
Crossplane
251人の作成者
OPA
228人の作成者
Knative
210人の作成者
KubeVirt
208人の作成者
Kubeflow
199人の作成者
KEDA
193人の作成者
Falco
190人の作成者
Flux
188人の作成者
OpenCost
185人の作成者
Kyverno
183人の作成者
Helm
182人の作成者
etcd
171人の作成者
TiKV
168人の作成者
Harbor
152人の作成者
CNCF Project Velocity chart

プロジェクトの進行速度 重要なポイント

  • Kubernetesは最大のコントリビューターをベースに成熟し続けています。
  • OpenTelemetryはコントリビューターのベースを拡大し続けており、CNCFエコシステム内で2番目に進行速度の高いプロジェクトとなっています。
  • Backstageは成長を続けており、クラウド ネイティブの開発者が経験した主だった問題点を解決しています。
  • GitOpsはクラウド ネイティブ エコシステムにおいて引き続き重要であり、ArgoFluxなどのプロジェクトが大規模なコミュニティを育成し続けています。
  • 厳しい経済状況におけるコスト管理の重要性により、OpenCostがCNCFプロジェクト リストのトップ30に初めてランクインしました。 私は、世界中でFinOpsのムーブメントが盛り上がるにつれて、OpenCostが成長し続けることを期待しています。
  • Kubernetesが成熟するにつれて、多くの組織がサービス メッシュ テクノロジーに目を向けるようになり、Envoy、Cilium、IstioなどのCNCFプロジェクトは、需要を満たすために大規模なコントリビューター コミュニティを育成し続けています。Ciliumは最近CNCFをグラデュエートし、CNCFプロジェクト リストのトップ30でいくつか順位を上げました。
  • 多くの場合、CNCFプロジェクトは大規模なAIインフラストラクチャを支えておりKubeflowがCNCFプロジェクト リストのトップ30に初めてランクインしました。
Chris Aniszczyk

Chris Aniszczyk
CTO, CNCF

セキュリティ

CNCFは、Open Source Technology Improvement Fund (OSTIF)との戦略的提携により、2023年を通じて多数のオープンソース セキュリティ監査を実施しました。

以下のCNCFプロジェクトはセキュリティ監査または関連する作業を完了しています。

ファジング監査

kyverno Logo
dapr Logo
knative Logo

セキュリティ監査

crossplane Logo
dapr Logo
dragonfly Logo
Kubernetes Logo
notary Logo
vitess Logo

私たちが本当にクラウド ネイティブ テクノロジーを標準化し、それらを強固なものとし安全性を高め、さらに包括的で標準的なプロトコルのセットを構築する方向に進んでいるのであれば、そうすることで我々のソフトウェア アプリケーションの開発をより持続可能にすること、そしてソフトウェアが使用する地球資源をどれだけ利用するのかという点においても、より持続可能であることに注意を向けることができるようになります。

Adrian Bridgwater

Forbes

フィッピーと仲間たち

フィッピーはシンプルなPHPアプリを用いて、何千もの人々が、コンテナ化から自動化まで、クラウド ネイティブ コンピューティングを理解するための最初の一歩を踏み出す支援してきました。現在、フィッピーと仲間たちの使命は、クラウド ネイティブ コンピューティングを解き明かし、そのわかりづらい概念を、納得感があり、おもしろく、そしてわかりやすい形で説明することです。

2023年に2つのプロジェクトがキャラクターを寄贈してくれました。

New Phippy characters, Obee the Cilium Bee and Tai the TUF elephant

新しいフィッピーの本

さらにPhippy's Field Guide to WasmでフィッピーがWASMの新しい冒険に飛び込むのを見ることができるようになりました。Fermyonの皆様に感謝します!

Phippys Field Guide to Wasm book cover

「フィッピーと仲間たち」ファミリーに参加しましょう!

あなたはグラデュエートしたプロジェクトのメンテナーですか?

多くの人がクラウド ネイティブ コンピューティングのコンセプトを理解できるよう、その手助けをしてみませんか?「フィッピーと仲間たち」ファミリーにキャラクターを寄贈しましょう。

Confused Goldie character

コミュニティ & ダイバーシティ
エンゲージメント

5/6

CNCFコミュニティは世界中に広がり、コントリビューター、メンバー、ミートアップ、アンバサダーが存在します。

私たちは2023年に#TeamCloudNativeへの取り組みを倍増させ、持続的な活動、拡大、成長、導入を促進するためのコミュニティ主導の取り組みに投資しました。 重要なのは、エコシステムが誰もが成長できる居心地の良い場所であることを保証するために、DEIイニシアチブに重点を置き続けたことです。

Diversity group on stage cheering at Kubecon NA

Deaf & HOH Working Group

今年は、CNCF Deaf and Hard of Hearing(deaf/hoh) Working Groupが発足しました。このグループは、クラウド ネイティブおよびオープンソース コミュニティに聴覚障がいの方にも積極的に参加いただけるようにすることを目的としています。このグループの使命は、クラウド ネイティブおよびオープンソース コミュニティ内に協力的包括的な環境を構築することです。

Laptop with CNBC article showing on it

DEI

CNCFは、この素晴らしいクラウド ネイティブ コミュニティの発展をサポートし続けると同時に、性別、性自認、性的指向、障害、人種、民族、年齢、宗教、経済的地位に関係なく、参加するすべての人が歓迎されていると感じられるように努めています。これまでに、Dan Kohnスカラーシップ ファンドを通じて、6,000件を超える多様性とニーズに基づいた奨学金を提供してきました。

2023年、私たちは744人のスピーカーと奨学金受給者にCNCFイベントに参加するための旅行資金を提供しました。旅行基金の受取人は、伝統的に過小評価されているか疎外されているグループや、経済的理由により参加できなかった可能性のある活発なコミュニティのメンバーも含まれます。さらに、必要としている人たちに1,080枚の無料登録パスを提供しました。

奨学金は以下のスポンサーによって提供されました。

Logo for Adevinta
Logo for Apple
Logo for CNCF
Logo for Form 3
Logo for Google
Logo for Honeycomb
Logo for Isovalent
Logo for Orcasio
Logo for Strong DM
Logo for Tailscale

Humans of Cloud Native

CNCFの中心となるのは、クラウド ネイティブをユビキタスにするために協力する、誰もが参加できる実践者のコミュニティです。今年、私たちは12 Humans of Cloud Nativeの特集を公開する機会に恵まれ、クラウド ネイティブのチームを活気にあふれ、わくわくする、多様性に富んだ空間へと作り上げてくれる素晴らしい個人とその貢献のストーリーを伝えています。また、KubeCon + CloudNativeCon North Americaでは、Bart Farrelが司会を務め、初となるHumans of Cloud Nativeのパネルを開催しました。

Collage of multiple HOCN

クラウド ネイティブ エコシステムで素晴らしい活動をしている人を知っていますか?
humans@cncf.io宛のメールを作成し、Human of Cloud Nativeに推薦してください。

コミュニティ アワード

今年で7年目を迎えたCNCFコミュニティ アワードでは、すべてのCNCFプロジェクトで最も活動的なアンバサダーとトップ コントリビューターが選ばれました。以下のアワードが授与されました。

First place icon

トップ クラウド ネイティブ コミッター

一つもしくはそれ以上の CNCF プロジェクトにおいて、驚くべき技術スキルを持ち、著しい技術的成果を上げた個人に対して授与されます。

Akihiro Suda

Akihiro Suda @_AkihiroSuda_

Document with check icon

トップ ドキュメンタリアン

このアワードは、CNCFやそのプロジェクトに対する卓越した文書化への貢献を称するものです。

Divya Mohan

Divya Mohan @divya_mohan02

Axe icon

Chop Wood & Carry Water アワード

CNCFは、日常のありふれたタスクに数え切れないほどの時間をかけて貢献してくれているコントリビューターたちを称えるべく「木を切り、水を運ぶ (Chop Wood and Carry Water)」アワードを設けています。CNCFは、2023年にすばらしい貢献をした5人の個人の驚くべき努力に感謝の意をお伝えします。

Kaslin Fields

Kaslin Fields @kaslinfields

Fassela k

Fassela k @FaseelaDilshan

Arnaud Meukam

Arnaud Meukam @ameukam

Lin Sun

Lin Sun @linsun_unc

Rajas Kakodkar

Rajas Kakodkar @RajasKakodkar

2023年、CNCFはエコシステム全体に良い影響を波及させる素晴らしい活動に焦点を当てる2つの新しい賞を導入しました。

First place icon

THE TAGGIE

CNCFのTechnical Advisory Groups (TAGs)の発展に最も貢献した人物に贈られます。TAGは、クラウド ネイティブをユビキタスにするというCNCFの使命をサポートするため、誠実さを保ち、品質を向上させながら、CNCF技術コミュニティおよびユーザー コミュニティによる貢献を拡大します。この賞の最初の受賞者は次のとおりです。

Catherine Paganini

Catherine Paganini @CathPaga

Document with check icon

SMALL BUT MIGHTY

この賞は、コミュニティ内で最も大きな影響を与えた企業または組織を表彰します。 CNCFは何十万もの個人や組織で構成されており、それぞれが貴重な貢献を行っていますが、この賞はその重みを超えて力を尽くした組織に授与されます。CNCFは、この賞を以下の方々に贈呈できることを嬉しく思います。

Weaveworks

Weaveworks @Weaveworks

All award recipients on a stage

メンタリング &
エコシステム リソース

6/6

CNCFは、2023年を通じて個人のコントリビューターやコミュニティ グループと緊密に連携し、クラウド ネイティブ テクノロジーに対する世界的な需要の高まりに応えるために急成長するエコシステムをナビゲートおよび管理するためのプログラムを開発しました。

Conference participants doing a selfie

コミュニティ メンタリング

CNCFは、2023年に、LFXメンターシップ プラットフォームGoogle Summer of Code (GSoC)Google Summer of Docs (GSoD)プログラム、Outreachyなど、さまざまなメンタリングやインターンシップの機会を通じて140名を超える個人をサポートできたことを大変光栄に思っております。これらのプログラムは、インターンシップが私たち全員が関わる将来のテクノロジーに影響を与えるための重要な触媒になります。

TAG Contributor Strategy Mentoring Working Groupは、Google Summer of Codeのコミュニティ管理者を採用し、ワーキング グループの目標に対するプログラムの有効性の測定を支援するためデータ分析のテクニカル リードを加えました。

私たちは132人の学生が30のCNCFプロジェクトに取り組むようサポートしました。

Mentorship metrics

CNCFプロジェクトが他のオープンソース メンタリングの機会に参加できるように支援しました。

Mentoring opportunities metrics

ファンディング

CNCFの収益は、メンバーシップ、イベント スポンサーシップ、イベント登録、トレーニングを含む4つの主要な資金調達源から得られます。

4つのファンディング ソース

CNCF Funding breakdown pie chart

支出

expenditures breakdown

CNCF、私たちのカンファレンス(KubeCon + CloudNativeConなど)、およびオープンソースの背後にある基本的な前提は、インタラクションは総じてポジティブ サムであるということです。投資、マインドシェア、開発へのコントリビューションについて固定的に特定のプロジェクトへ割り当てるということはしません。同様に重要なことは、プロジェクトとコミュニティに対する中立的な立ち位置が、この種のポジティブ サムの思考を促進し、オープンソース プロジェクトを成功させるための重要な要素であると私たちが信じている、成長と多様性を促進することです。

ありがとうございました

2023年に私たちが一緒に達成したすべての素晴らしいことを振り返り、楽しんでいただければ幸いです。

コメントやフィードバックはinfo@cncf.ioでお待ちしております。

2024年にお会いできるのを楽しみにしています!皆さんに身近なコミュニティ イベントのカレンダーをチェックし、4月にパリで開催されるKubeCon+CloudNativeCon Europeへの登録をお忘れなく。

City architecture diagram